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土木学会の各委員会では,これまでコンクリート構造,鋼構造,複合構造,土構造といった構造種別ごとに,その設計法や施工法,維持管理手法などが論じられてきました.一方,土木構造物の管理者や利用する市民にとって,材料や構造種別に関係なく,丈夫で美しく長持ちする土木構造物の実現化が求められています.
社会基盤構造物全体の継続的な発展を図るためには,個々の土木構造物の性能・健全性・長寿命化対策の効果などを,ライフサイクルにわたる作用や材料・構造特性を包括した共通の尺度によって評価するべきであり,その実現化に向けて,本格的な研究課題としての取り組みが必要であると思われます.
そこで,本研究小委員会では,各分野の第一線で活躍される技術者・研究者らによって「土木構造物のライフサイクルマネジメント研究小委員会」を設立し,本研究課題に取り組むこととしました.
随時,本研究小委員会への参加者を募っておりますので,研究趣旨に賛同頂ける方や活動内容に興味を持った方など,多くの方々の参加をお待ちしております.
鈴木基行 (東北大学教授)
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