土木学会 平成26年度全国大会 第69回年次学術講演会

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土木遺産国際シンポジウム プログラム

土木学会100周年記念土木遺産国際シンポジウム
9月10日(水)14:00~17:00 大阪大学豊中キャンパス

テーマ 土木遺産の地平 ~地域の核から世界遺産まで~

企画主旨
 近年、土木遺産の存在価値が内外で高まっており、世界各地にてその利活用が模索されている。その意義は「全地球人たちの営為」といった世界遺産レベルのものから、「地域の誇り」「身近な原風景」といったきわめてローカルなレベルにまで広く浸透している。元来の機能を維持しながら、同時に地域社会における「愛着」あるいは「公共性(さまざまな地域活動の舞台等)」を獲得しているものも数多い。
 我々は土木遺産にどうアプローチし、市民はこれにどう触れ合っていくことができるのだろうか?そして世界はこれに対しどう向き合っていこうとしているのだろうか。本シンポジウムでは、土木学会100周年記念に相応しい「歴史的課題」として土木を捉え直し、その所産として現代世界に姿を現し始めた「土木遺産」に注目することで、100年という時間が土木に醸成させた価値の実態と、その「有意義な使い方」について議論することとしたい。特に当該分野において世界の先端を走るイギリスにて活躍されている専門家を招き先進的事例をご紹介頂くほか、「風景」あるいは「公共性」といった切り口を加え、土木遺産の可能性を立体的に議論することを試みたい。
当シンポジウムは土木コレクション事業の一環として開催します。



講師の紹介

基調講演 マイルズ・オグリソープ(Miles Oglethorpe)
ヒストリックスコットランド産業遺産政策責任者(Head of Industrial Heritage)
1979年 英国ダラム大学地理学科卒業。1983年英国グラスゴー大学大学院博士課程修了。その後、ストラックライド大学歴史学科スコットランド産業考古学調査ユニット研究員等を経て現職。イングリッシュヘリテージ産業考古学審査員,TICCIHボードメンバーなど歴任。2014年1月のフォース橋世界遺産認定にも深く関わる。
著書に、Scottish Collieries: An Inventory of Scotland's Coal Industry in the Nationalised Era (Royal Commission on the Ancient and Historical Mon, 2008)等。
パネリスト 中村良夫(NAKAMURA Yoshio)
東京工業大学名誉教授。工学博士。専門は景観工学,国土史。
1963年東京大学工学部土木工学科卒業。
著書に、『風景学入門』(サントリー学芸賞,土木学会著作賞),『風景学・実践篇』(土木学会出版文化賞),『研ぎすませ風景感覚1・2』(土木学会出版文化賞),『都市をつくる風景-「場所」と「身体」をつなぐもの』等。
設計監修した古河総合公園がメリナ・メルクーリ国際賞受賞(2003年)
土木学会功労賞受賞(2007年)
パネリスト ヒラリー・オレンジ(Hilary Orange)
ロンドン大学応用考古学研究センタープロジェクトマネージャ。専門は文化遺産学,パブリックアルケオロジー,現代考古学。
1989年英国ラフバラー大学芸術学部卒業。2012年英国ロンドン大学考古学科博士課程修了,PhD。大英博物館勤務などを経て現職。
世界遺産コーンウォールの鉱山景観における戦後の公共認識(博士論文),ブライトンにおけるパブリックアルケオロジープロジェクトなど幅広いヘリテージ研究事業に携わる。
論文に、「工業空間の再活性化」(Left Coast Press, 2014)等。
パネリスト 浅田利嗣(ASADA Tositugu)
1995年に京都大学経済学部卒業。1995年に近畿日本鉄道㈱入社、2009年から歴史街道推進協議会に出向・広報部長兼メインルート部長の現職に至る。
日本の歴史文化を歴史の現場を訪れ、体感的に知っていただく“歴史街道”の魅力を発信するかたわら、地域づくりの一環として、日本風景街道「伊勢街道」連絡協議会の副会長として、伊勢街道沿道の民間団体や行政とともに地域の魅力づくりに取り組んでいる。
パネリスト 北河大次郎(KITAGAWA Daijiro)
文化庁 文化財調査官。東京大学客員教授。
1992年 東京大学工学部土木工学科卒業。1999年フランス国立エコール・デ・ポンゼショセにて博士号取得。その後文化庁に入庁し、主に近代化遺産の調査、指定、 登録に携わる。2010年から2011年までローマのイクロム(ICCROM、文化財保存修復研究国際センター)に勤務。主な著書に『図説日本の近代化遺 産』 (共編著)、『技術者たちの近代』、『近代都市パ リの誕生』(サントリー学芸賞、交通図書賞受賞)。
コーディネーター 岡田昌彰(OKADA Masaak)
近畿大学理工学部社会環境工学科教授。博士(工学)。専門は景観工学,ヘリテージスタディ。
1991年東京工業大学工学部土木工学科卒業。1996年同大学院博士後期課程修了。
㈱長大,国土技術政策総合研究所研究員,東京大学アジア生物資源環境研究センター研究員等を経て現職。2010-11年ケンブリッジ大学マクドナルド研究所客員研究員。
著書に、『テクノスケープ~同化と異化の景観論』(鹿島出版会2003年),共著に『日本の土木遺産』(講談社:2012年)等。TICCIH Japan副代表,ICOHTEC Executive Member, 奈良県近代化遺産調査委員会副委員長などを歴任。
日本造園学会研究奨励賞受賞(2006年)
通訳 中西裕見子(NAKANISI Yumiko)
大阪府教育委員会 事務局文化財保護課
英国ダラム大学考古・人類学科卒業。英国ケンブリッジ大学大学院修士課程修了(博物館学と文化遺産研究)。大阪府入庁後世界遺産登録推進担当を経て、現在は史跡等にかかわる業務を担当。関西大学文学部非常勤講師。論文に「英国における文化遺産研究の理論と実践」(日本遺跡学会誌『遺跡学研究』第1号)、 「博物館の社会的役割の推移」(『関西大学 博物館紀要』第 16 号)等、翻訳論文にロバート・レイトン著「文化遺産の普遍性と異文化の関係」(古代学研究会誌『古代学研究』第 182 号)等。


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