土木学会 平成26年度全国大会 第69回年次学術講演会

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全体討論会

全体討論会  9月11日(木)16:05~17:45 ホテル阪急エキスポパーク

テーマ:「百年の計、変わらぬ使命感と進化する土木」

討論内容
 関西には、田邊朔郎による琵琶湖疏水と水力発電、關一による御堂筋の整備、小林一三による鉄道を起点とした都市開発をはじめ、当時の常識を超えた発想で、半世紀先の都市の姿をイメージして推進され、結果として現在の関西の基礎を作ったプロジェクトが多数あります。これらのプロジェクトを発案した先人達は、欧米等の先進国をモデルに日本の将来をイメージして構想を練っていったと考えられます。しかしながら、これからの土木のあり方を考えるに際し、現在の日本にとってモデルとなる国を探すことは難しく、現代ではオリジナルのモデルを作らなければならない状況に置かれています。
 オリジナルのモデルを作るためには、日本の将来の姿を見据える必要があります。そこで、この全体討論会では、50年後辺りの日本と世界の将来を多様な視点から見極め、将来土木が何をなすべきかを考えることにします。このため、例えば社会動態、情報化、世界情勢、地球環境、など、様々な視点から将来の見通しをパネリストの方々に語っていただき、土木のあり方について構想を深めたいと考えています。



全体討論会講師の紹介

パネリスト 阪口 秀 SAKAGUCHI Hide
(独)海洋研究開発機構 数理科学・先端技術研究分野長
1985年京都大学農学部農業工学科卒業後、米国ウィスコンシン州立大学大学院土木工学科、京都大学大学院農学研究科博士課程で農業工学を学ぶ。1991年神戸大学農学部助手に採用された後、1998年オーストラリア連邦科学産業研究機構、東京大学地震研究所を経て、2003年から現職に移籍。
粒状体の力学、計算科学、固体地球科学等を専門とし、深海域の地殻活動不安定性からの地球環境の変化と大規模災害の予測法の開発に取り組んでいる。農学博士。
パネリスト 佐藤友美子 SATO Yumiko
追手門学院大学 特別任用教授
1975年立命館大学文学部日本文学科を卒業、同年サントリー株式会社に入社。1989年サントリー不易流行研究所の設立に携わり、1998年3月部長、2008年4月 (公財)サントリー文化財団の上席研究フェローを経て、2013年10月より現職。これまでに内閣府観光立国懇談会、国土交通省交通政策審議会委員、文化庁世界文化遺産特別委員会他多数の委員を歴任。「成熟し、人はますます若くなる」(NTT出版)他多数の著書がある。
パネリスト 髙木 康志 TAKAGI Yasushi
日本電信電話株式会社 ネットワーク基盤技術研究所長
1987年大阪大学大学院工学研究科修士課程修了。同年日本電信電話株式会社入社。以来、同社ネットワークサービスシステム研究所/本社技術部/ネットワーク基盤技術研究所等において通信ネットワークの研究開発に従事。2013年7月よりネットワーク基盤技術研究所長、現在に至る。博士(工学)。
パネリスト 内藤智之 NAITO Tomoyuki
世界銀行 東アジア大洋州地域総局 東京開発ラーニングセンター マネージャー
1990年東海大学工学部建築学科卒業、同年フジタ工業(現フジタ)入社。国際CMエンジニアとしてパプアニューギニア、ベトナム、シンガポールに計4年間駐在。1999年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科にて国際関係学修士取得後、国際協力機構(JICA)へ移籍。インドネシア事務所駐在、経済基盤開発部計画課長、外務省出向等などを経て、2011年に世界銀行へ移籍。現在に至る。
専門は東南アジア華人経済、インドネシア経済、運輸交通・情報通信インフラ開発、アジアの人材育成。一級建築士。
パネリスト 藻谷浩介 MOTANI Kosuke
(株)日本総合研究所 調査部主席研究員
1988年東京大学法学部私法コース卒業。日本開発銀行に入社後、米国コロンビア大学経営大学院でMBAを取得。2012年に(株)日本総合研究所に移籍し、現在に至る。
内閣官房「東日本大震災復興構想会議専門委員会」委員、内閣府・財務・経産・国交・総務・厚生労働・文科省等の員、大学非常勤講師多数を兼任。地勢把握のため平成合併前3,200市町村の全部や、海外60カ国を自費にて巡歴。
コーディネーター 建山和由 TATEYAMA Kazuyoshi
立命館大学 教授
1980年京都大学工学部土木工学科卒業。同大学院工学研究科修士課程,博士課程を経て,1985年から京都大学工学部で助手,講師,助教授として教育・研究にあたり、2004年に立命館大学理工学部に移り,現在に至る。地盤工学,建設施工学を専門とし、現在は、主に情報化施工、建設ロボットに関する技術開発と普及に努めている。博士(工学)。


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