組織紹介
土木学会 北海道支部
- 土木学会北海道支部 支部長挨拶
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前任の鷲尾支部長の後を引き継ぎ、今年度土木学会北海道支部の支部長を務めることになりました北海道大学の杉山です。
令和6年は元日から能登半島で最大震度7の地震が発生し、現在、復旧や復興に向けて懸命に活動されています。この地震では、複合的な災害が生じたとされていますが、都市機能を備えた人口密集地ではなく、広域的に分散した市町村での被害が顕著であり、緊急援助を含めたアクセスの難しさを露呈したといえます。このことは北海道においても同様なことが起こる可能性があり、社会基盤施設の耐震性能を向上させるとともに、ミッシングリンクの解消や多重アクセスの構築に向けた取り組みが急がれます。
一方、同じ元日に北海道では石狩湾新港洋上風力発電所の商業運転が始まりました。国内初となる8MW大型風車14基が海底に据え付けられて電力を供給しています。
また本年は、建設業界に直接大きな影響を及ぼす、いわゆる2024年問題があります。新幹線の札幌延伸、都市再生事業、半導体製造工場の建設なども加わり、担い手不足の上に労働時間が制約される中で品質を確保しつつ生産性を向上させる取り組みがより一層重要となります。さらに、インバウンド需要がコロナ禍前の水準に戻りつつある中、インフラの面からの交通網の整備、安全な街づくりを支え北海道観光を充実させることも土木の大切な使命でもあります。
北海道支部では、現在「年次技術研究発表会」の開催のほか、「イブニングシアター」や「親子で土木の現場めぐりバスツアー」などの情報発信活動、「VISIT(職場訪問)」や「若手技術者交流サロン」をはじめとする支部活動活性化事業なども実施しておりますが、会員の皆様の参画でさらに活発な活動になるようご協力をお願いいたします。
この一年、微力ではありますが土木学会北海道支部の更なる発展のため職務に務めて参ります。会員の皆様には引き続きご指導・ご協力を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
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