関東の土木遺産 関東の土木遺産
土木遺産の概要 施設位置図 施設一覧
   
埼玉県春日部市
はし くらまつおとしおおぐちさかよけ
めがね橋 (倉松落大口逆除)
平成17年度認定(2005年)
■めがね橋全景
めがね橋(倉松落大口逆除)
 埼玉県内には、煉瓦造り樋管や堰などの施設が約210箇所築造された。 このうち現存する樋管・樋門は42箇所(頂部アーチ型は18箇所)あり、 その中でも規模が大きく最古に属する貴重な土木遺産である。
 めがね橋は、明治24年(1891)に大落古利根川の逆流を防止する樋門として、 倉松落(現準用河川 幸松川)に築造された。美しい頂部アーチ型4連樋門で、 一世紀を経て本体と下流側の翼壁が現存しており、現在は道路橋として重要な役割を果たしている。 埼玉県春日部市の市街地にあり、近年増加する交通量に対応するため、樋門側方にPC桁を並列して橋梁幅員を確保している。
■石碑
めがね橋(倉松落大口逆除)
所在地: 埼玉県春日部市八丁目地内
竣工年: 明治24年(1891年)
構造形式等:
施設の機能:排水樋門(現在、逆流防止の機能はなく橋梁)
・頂部ア−チ型樋門
本 体 :長10.20m×幅5.10m
管形状 :通水幅1.95m×同長5.10m×4連
翼 壁 :長3.50m(下流部)
ア−チリング :3 巻
煉瓦色 :コ−ヒ−色
装 飾 :角出し(翼壁部)
剣 先 :煉瓦造り(石材は不使用)
角落し :上に同じ
・欠損部分:翼壁および袖 (上流部両岸、下流部の袖は不明)
授賞理由:
現在、道路橋に利用されているが、県内最古の煉瓦造り樋門の1つである。4連のアーチ構造は、優れた施工技術により美しい原形と強度を保持している。
管理者: 春日部市
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