■大原隧道
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■東隧道
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関東大震災後、復旧事業の一環として開削されたものです。設計は、地域の給水拡張のための水道管敷設を主とした目的から横浜市水道局が行っております。(現在も、トンネル地下に埋設された水道管は生きています)
この大原隧道に見られる、建築様式に則った坑門のデザインは実に素晴らしいです。紫色の煉瓦(焼過(やきすぎ)煉瓦という)をフランス積風で積み上げ、花崗岩で造られた力強いトスカナ式オーダーは、まるでトンネル上部の岩盤を支えているかのようです。
一方、JR保土ヶ谷駅近く(保土ヶ谷区岩井町)には、このトンネルと同時期・同目的で開削された「東隧道」があります。高さ6.3m、幅5.7m、延長168.7mにもなるものです。こちらも横浜市の歴史的建造物の認定を受けています。 |
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所在地: |
神奈川県横浜市 |
竣工年: |
大原隧道 昭和3年
東隧道 昭和5年 |
構造形式等: |
RC構造(入口部 煉瓦・花崗岩) |
授賞理由: |
紫褐色の焼過(やきすぎ)煉瓦と花崗岩とで装飾されている坑門は、風格とともに、美しさ、親しみやすさを備えていて、貴重な土木遺産である。
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管理者: |
横浜市 |
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