関東の土木遺産 関東の土木遺産
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埼玉県飯能市
なぐりかわはし
名栗川橋
平成18年度認定(2006年)
■名栗川橋全景  名栗川橋全景
■案 内 板  案内板
 明治43年8月の大雨は、関東一帯に大洪水をもたらした。埼玉県入間郡名栗村を流れる名栗川(現入間川)も未曾有の洪水となり、下名栗地内にあった木橋の大喜橋が流失した。渓谷の交通路が遮断され、沿岸の住民は甚大な被害を受けた。
 橋の復旧に際して、地元では洪水で流出しない永久橋を強く望んだが、県の補助と村負担の費用では工事費が不足するため、地元住民は寄付金を募って費用負担を行なうと共に、工事に参加して労力の無償提供も行なった。これらの熱意と行動が実り、大正13年(1924)に斬新なアーチ型構造のコンクリート橋が完成し、名栗川橋と命名された。
 完成以来82年を経た現在、幅員狭小なため交通制限されているが、両岸の往来交通は健在である。
所在地: 埼玉県飯能市下名栗字丹木278−1地内
竣工年: 大正13年(1924年)
構造形式等: 鉄筋コンクリ―ト造り 1径間上路ア―チ橋
橋長L=32.30m、 幅L=3.90m
授賞理由: 竣工当時、道路橋としては県内で最大スパン、関東地域でも箱根町にある玉之緒橋に次ぐスパン長を誇った。美しい堅牢なRC上路アーチ橋で、現在も小型車等が通行している。建設費の一部は、地元民が労費を提供した歴史をもつ。
管理者: 飯能市
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