橋脚と二連アーチ
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1.施設の概要
花貫川第一発電所は、大正元年に設立された多賀電気(株)が石炭火力発電の事業拡張に伴い大正7年に設置された。
取水口を二級河川花貫川の鳥曽根に、水路は山腹を掘り抜き導水され、名馬里沢を渡る部分に第三号水路橋が大正8年に建設された。導水全延長は2.2kmである。この水路橋は、沢の河床から約15mの石積み橋脚に鉄筋コンクリート製の2連のアーチが架けられ、上部の水路には毎秒1.1m3の発電用水が流れている。
また、スパンドル部分には、コンクリート製の直材が導入され,我が国の橋梁分における初期の造形がうかがえる。当地域は、花貫川県立自然公園の地域にあって紅葉の名所ともなっており、「めがね橋」の愛称でも親しまれている。
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2.施設の諸元 |
鉄筋コンクリート造り二連アーチ橋 |
橋長: |
77m |
高さ: |
22m |
水路幅: |
2.0m |
水路深さ: |
1.5m |
流量毎
秒: |
1.1m3 |
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上部水路 |
竣工当時 |
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