関東の土木遺産 関東の土木遺産
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東京都中央区・江東区
  えいたいばし・きよすばし
帝都を飾るツイン・ゲイト (永代橋・清洲橋)
平成12年度認定(2000年)
 関東大震災後の復興当時、永代橋の下流にはひとつの橋もなく、永代橋は「帝都の門」として設計されました。 「帝都の門」というと、不思議に思われるかも知れませんが、現在と違い当時貨物は船で運ばれ、隅田川は舟運の幹線ルートでした。 それゆえ船で東京に来る人が最初に通るのが永代橋でした。そして二番目が清洲橋。現在はこの間に、首都高速道路の高架橋が隅田川にかかります。
 永代橋は筋骨隆々とした男性的なイメージで、優雅な下垂曲線を描く清洲橋は女性的なイメージでデザインされました。 それゆえ男性と女性という対比的なコンセプトで帝都の入口がデザインされています。 計画論として考えれば、最初の橋を吊橋、二番目の橋をアーチ橋とすることも可能です。なぜそうしなかったのか。 当時の人は、ちゃんと答を用意していました。吊橋の形は美しいけれども、その美しさは繊細で華奢なため、 隅田川の河口部のように広がりのある雄大な場所にはふさわしくない、ということでした。
 ふたつの橋は帝都を彩るツウィン・ゲイトなのです。
■永代橋
永代橋
所在: 東京都中央区・江東区
竣工年: 大正15年
構造形式等: タイド・アーチ
授賞理由:
(1) 近代橋梁技術の粋を集めてつくられた隅田川震災復興橋梁群の中核的存在
(2) 現存最古のタイドアーチ(永代橋)
(3) 橋のタイプを問わず日本で初めてスパン100mを超えた(永代橋)
(4) 美しさを追求した特殊な吊橋(清洲橋)
管理者: 東京都

 

■清洲橋
清洲橋
所在: 東京都中央区・江東区
竣工年: 昭和3年
構造形式等: 自定式吊橋

 

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