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所在: |
千葉県千葉市 |
竣工年: |
昭和11年 |
構造形式等: |
鉄筋コンクリート造 |
授賞理由: |
(1) |
めずらしい多角形(正12角形)の配水塔 |
(2) |
円錐の屋根、コーニス風に突き出た踊り場をもつ |
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管理者: |
千葉県 |
近代の都市生活においては、きれいな水が安定的に供給できることは、大きな驚きで迎えられました。
そのため、昭和初期に全国の拠点都市へ広まった近代水道施設には、その街のモニュメントやシンボル的な美しさを兼ね備えた施設が造られました。
千葉市の中心部にほど近い中央区矢作町のなだらかな丘陵地に、千葉県水道局の千葉浄水場があります。
昭和12年に7万人への給水が可能な千葉高架水槽が建設されました。
この高架水槽は、正12角形平面と北側の長方形平面が組み合わされた外観で、鉄筋コンクリートで造られました。
多角形(正12角形)の配水塔は全国的にも稀でありますが、さらに屋根は勾配の浅い円錐形、
5階の踊り場(バルコニー)がコーニス風に突出したデザインとなっているなど、当時国際的に流行していたアール・デコ風の建物とも言えます。
現在、この高架水槽を中心とした千葉浄水場は、周辺地域が宅地化された中で緑豊かな都会のオアシスの雰囲気を醸し出しています。
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