[1]選考委員の選任 |
|
土木学会の常置委員会である景観・デザイン委員会は、デザイン賞授賞対象の選考をすすめるために、その下にデザイン賞選考小委員会を設置した。選考小委員会は選考委員と幹事とにより構成される。デザイン賞授賞対象の選考は選考委員がおこない、幹事は幹事会を組織して選考作業を補佐する。選考小委員会委員長は、景観・デザイン委員会の現役委員または委員経験者等から選任された。委員長が前6回の応募作品の分野の広さを配慮して、都市設計、河川空間の設計、土木構造物の設計などの専門分野から7名の選考委員を選任した。 |
[2]公募 |
|
公募期間は2007年7月1日〜8月10日とし、学会誌2007年7月号誌上ならびに学会ホームページ上で案内するとともに、フライヤーを作成して関係方面に配布した。また、応募の動向を事前に把握するため、応募者には応募書類提出に先立って、WEBサイトでの登録によりエントリーの意思表示をしてもらうこととした。なお、公募にあたり、審査員はプロフィールの中で各自の選考のポイントについて公表した。 |
[3]規定審査 |
|
一次選考会に先立ち、2007年9月6日に規定審査会がおこなわれた。規定審査は、応募規定違反の有無を審査することを目的としている。審査はデザイン賞選考小委員会の下に設置された幹事会が実施し、規定審査通過作品の原案を作成した。応募作品総数は31件で、うち1件は来年度以降に審査する先行応募であった。今年度応募の30件に加えて昨年度の先行応募1件が審査対象となり、31件全てが規定審査を通過した。 |
[4]一次選考会 |
|
規定審査に引き続き、9月7日に一次選考会が開催された。一次選考会の目的は、規定審査通過作品の確定、応募書類による優秀賞授賞候補作品の選定、選考委員による現地調査の分担の決定である。
規定審査通過作品の原案が承認され、応募書類の閲覧後、選考委員長を含む8名が持票10を1作品に1票ずつ投票する方式により投票をおこない、得票上位作品を中心に、書類に添付された画像データを上映しながら、意見交換をおこなった。なお、投票に先立ち、選考委員が作品になんらかの関与をしている場合は、審査時に会場を離れるとともに、その作品への投票を棄権することとした。この段階で27作品が優秀賞授賞候補となり、最低でも2名の選考委員が実見すべく現地調査の分担を決定した。 |
[5]現地調査 |
|
当該作品と応募書類との不一致や矛盾がないかを確認し、あわせて、スケール感、周辺地域との関係を含めて作品を評価することを目的として、選考委員が分担して現地調査にあたった。 |
[6]二次選考会 |
|
二次選考会は、現地調査報告を踏まえながらあらためて作品についての議論をおこない、優秀賞ならびに最優秀賞授賞対象作品を選定することを目的として2008年1月11日に開催された。
まず、規定審査に通過した31作品を順次スライド等で再確認しつつ、現地調査を実施したものについては担当選考委員より報告を受けて審議がおこなわれた。審議に際して、優秀賞の考え方や、選外とすべき点について意見交換をし、その後、選考委員が持票10を1作品に1票ずつ投票する方式により投票を実施した。投票結果は選考結果に直結するものではなく、あくまで審議の参考として取り扱われる。なお、この場合も、作品に関与している選考委員は審議時に会場を離れるとともに、その作品への投票を棄権することとした。この審議で、授賞対象とする積極的理由や、選外とする理由などが話し合われ、10作品が優秀賞の対象となった。
このうち得票上位作品を中心に最優秀賞授賞対象選定の議論が行われ、最終的に3作品が最優秀賞、残り7作品が優秀賞として選定された。 |
[7]結果の公表について |
|
選考結果の公表は、作品選集の発行、学会ホームページへの掲載、授賞式の開催、土木学会誌その他各誌への掲載によっておこなわれることになっている。作品選集は、「作品選集2007」として授賞式(2008年5月17日土木学会講堂にて開催)にて受賞者及び参加者に一定部数を配布、またそのほかは希望者に販売される。 |