可とうセグメントはトンネルの壁をゴムでつないだものです。地震がおきると、トンネルのゆれと人工島のゆれに違いが生じます。このゆれの違いをゴムの弾力性で吸収して、地震から守ります。ゴムは波のような形をしており、土や水がトンネルに入らないように、強くつくられています。ゴムが変形しないように、耐力バーや耐力スリーブという強力な太いボルトや筒でささえています。可とうセグメントは浮島、川崎人工島、海ほたるの出入り口に使われています。
すべてのセグメント同士は、長いボルトでつながれています。地震のゆれによるズレをこの長いボルトで吸収するのです。短いボルトより長いボルトのほうがよくのびるからです。また、ボルトとナットのあいだに穴のあいた丸い板をいれています。これが弾性ワッシャーというもので、合成したゴムからできています。地盤のかたさの違うところにいれて、地盤のゆれから守っているのです。