技術開発賞
Outstanding Civil Engineering Achievement Award
2012年（平成23年度）
既設岸壁を供用しながらの増深・耐震補強技術（２段タイ材地下施工法）の開発
Technological Development for Deepening / Seismic Enhancement of Existing Quay Walls in Operation
- （DUAL ANCHORED SHEET PILE WALL METHOD）
- 菅原 豊明（国土交通省東北地方整備局），菊池 喜昭（(独)港湾空港技術研究所），星野 正美（(株)日本港湾コンサルタント），野田 和久（(株)大林組），三城 健一（(株)大林組）
| 概要 | Summary |
|---|---|
| Toyoaki Sugawara (Tohoku Regional Development Bureau, Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism), Yoshiaki Kikuchi (Independent Administrative Institution, Port and Airport Research Institute), Masami Hoshino (Japan Port Consultants, Ltd.), Kazuhisa Noda (Obayashi Corp.), Kenichi Miki (Obayashi Corp.) |
２段タイ材地下施工法は、控え式矢板岸壁での船舶接岸や荷役作業に影響を与えることなく、岸壁を供用しながら既設構造部材（矢板、タイ材、控え工）を有効に再利用して、効率良く安全で確実に増深・耐震等の機能を向上するリニューアル技術である。岸壁背後地に控え工を新設した後に高性能小口径推進機にて斜め下方に削孔し、タイ材を前面矢板の水中部に取り付けて固定点を増設することにより、新旧２段のタイ材で外力に抵抗できる構造とするものである。 本工法の耐震補強効果は、東北地方太平洋沖地震でも実証されており、今後の耐震強化岸壁の整備に有効であるとともに、国際海上物流の活性化に応じた全国の港湾整備事業においても大いに貢献できる技術である。 |