愛知県知事祝辞
令和2年度 土木学会全国大会愛知県知事挨拶
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愛知県知事大村 秀章
令和2年度土木学会全国大会が愛知県において開催されますことを、お慶び申し上げます。また、実行委員会を始め、開催にご尽力された関係の皆様方に深く敬意の意を表します。
さて、東京・大阪間の「リニア中央新幹線」の開業による世界最大級規模のスーパー・メガーリージョンの形成が見込まれるなか、そのセンターに位置する本県は、自動車産業を始めとするモノづくり産業の集積地であり、今後も日本の成長をリードする産業首都として、大都市圏の中核を担っていくことが求められております。
また、新型コロナウィルス感染症のほか、南海トラフ地震や激甚化する風水害を始めとする自然災害など、様々な危機への備えに対してもスピード感を持って取組み、全ての人々が安心して営むことができる社会を構築していくことも強く求められております。
このため、本県では、広域幹線道路網の整備や名古屋港を始めとする県内3港湾の機能強化、中部国際空港の2本目滑走路の実現など、陸・海・空一体となったインフラ整備による国際競争力の強化に向けた「攻め」の取組に加え、橋梁・河川堤防など重要インフラの耐震化や地域住民等との協働による社会全体での防災意識の向上など、ハード・ソフト対策が一体となった「守る」取組も着実に進めております。
一方で、昨今では目まぐるしく変化する社会の情勢や技術革新への対応力も求められており、まさに本大会のテーマである「守る、攻める、変わる」を意識しながら、今後とも積極的かつ柔軟な姿勢で土木行政に取り組んでまいります。
今回の全国大会は、新型コロナウィルス感染症の拡大の影響によりオンライン形式により開催されることとなり、皆様に愛知の魅力を堪能していただくことができず大変残念ではありますが、2022年秋のジブリパークの開園や、2026年のアジア競技大会など、今後も本県では魅力的なイベントが多数予定されておりますので、ぜひ改めて足をお運びいただきたいと思います。
最後となりますが、本大会の成功と、我が国の土木行政の発展に大きく貢献いただいております土木学会が、今後ますます発展されますことをお祈り申し上げます。
愛知県知事 大村 秀章