1946年12月、秋田県琴丘町(現三種町)生まれ。1970年慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、読売新聞社入社。同社浜松支局、本社社会部、政治部を経て、1994年論説委員、1997年政治部長、1998年編集局次長、2001年読売新聞編集委員、2006年12月より現職。この間、日本テレビキャスター、NHK中央放送番組審議会委員、東日本大震災復興構想会議委員などを歴任。2014年には日本記者クラブ賞受賞。「心に響く51の言葉」(中央公論新社、2016年)、「総理の器量」(中公新書ラクレ、2012年)、「新聞の力」(労働調査会、2013年)、「総理の覚悟」(中公新書ラクレ、2014年)など著書多数。また、コメンテーターとして情報番組への出演も多数。
講演題目:
これからの日本の行方を占うとともに、東北のもつ潜在力は何なのかを考えながら、地方創生の真の意味を考えたい。
お願いとご注意
特別講演会1については、写真撮影・録音(土木学会による公式記録用は除く)などをお控え下さい。加えて内容等をSNSを含めたメディアで無断公開することはご遠慮下さい。
1945年生まれ、神奈川県出身、博士(工学)。昭和45年東北大学工学部土木工学科修士修了。同年建設省入省、宮ケ瀬ダム工事事務所長、中部地方建設局河川部長、近畿地方建設局長を経て国土交通省河川局長。2001退職。一貫して河川、水資源、環境問題に従事。東北大学客員教授、首都大学東京客員教授。著書:「日本文明の謎を解く」「土地の文明」「幸運な文明」「日本史の謎は『地形』」で解ける」(PHP文庫3部作)など多数。
講演題目:
文明は下部構造と上部構造で構成されている。下部構造(Infra Structure)は地形と気象の上に形成され、上部構造はその下部構造の上で花開いていく。下部構造は安全、食料、資源そして交流の要素で構成されていて、その要素の一つでも崩壊すると下部構造のみならず、文明全体が衰退し崩壊していく。
華やかな文明の上部構造の誕生と発展は、この下部構造によって支えられていた。
日本文明が奈良で誕生したのは、奈良盆地の自然のインフラで支えられていた。桓武天皇が奈良盆地を後にしたのは、その奈良盆地のインフラが崩壊したからだった。京都が一千年の都であり続けたのは、京都の地形インフラに因っていた。家康が江戸で開府したのは、関東の自然インフラの可能性を見出したからであった。平和な江戸時代、日本人は過酷な国土への挑戦に打ち勝ち、近代日本への準備を整えるとこととなった。
蒸気機関の黒船が来航して近代が開始された。化石エネルギーを得た日本は、激しい膨張の時代へ突入し、短時間に奇跡的と云える世界最先端の近代国家に躍り出ていった。 21世紀になり世界的な環境破壊、気候変動が人類を襲い出した。大量エネルギーを大量消費し、膨張し続ける近代文明の限界が露わになってきた。今のこの時期、日本はポスト近代の文明を模索し出した。
土木は、この古代から現代まで日本文明の下部構造を支えた。そして未来の日本文明の下部構造を再構築していくのも土木の役目となる。
2016年07月12日公開