令和元年8月30日(金)18時より、東京都港区のSHIBAURA HOUSE 1Fフロアにて、関東支部主催の第11回どぼくカフェ in TOKYOが開催されました。第11回どぼくカフェin TOKYOでは、『 気象災害から身を守るための天気予報活用法 』と題し、菊池真以様(気象予報士/防災士)にご講演いただきました。
講演は次の4部構成で行われました。①大雨情報の‘いま’、②災害級の大雨から身を守ろう、③もっと天気予報を活用しよう、④天気予報ができるまで、です。まず強く関心を持った内容は、今年から導入された防災情報の伝え方が5段階の「警戒レベル」で伝えられることになったことです。レベルが上がると、大雨の注意報、警報、警戒、特別警報というように気象情報が重くなり、レベル4以上では避難しないといけないとのことでした。また、豪雨の原因となる線状降水帯のこと、台風の進路の見方や暴風域、強風域の意味、台風の風の強い箇所、天気のマークの見方、天気予報の降水確率や信頼度など、天気予報で使われている情報を解説され(時にはクイズ形式で)、天気予報には多くの情報が示されていることに興味を持ちました。ほかにも、ご自身の貴重な雲や虹の写真をお見せいただき、雲や虹にもいろいろな名前があること、空を見て雲や虹からその後の天気が予想できることなど、知っていたら得をするようなお話も聞けました。④天気予報ができるまででは、NHKの天気キャスターの際に経験された天気予報をどのように作り放送しているのか、その際に現場ではいろいろなご苦労と大変さがあることを知ることができました。
ちょうど集中豪雨や土砂災害など、非常に多くの被害をもたらされている時期でもあり、土木と気象に関心をもつ一般の方、気象関係者、土木関係者が多く参加されました。気象キャスターとして視聴者にわかりやすく気象情報をお伝えしてこられた菊池様のご講演は、聞き取りやすく、そしてわかりやすく、とても勉強になる有意義なものでした。多くの方に足を運んでいただき、大いに盛り上がった90分になりました。