令和3年2月26日(金)19時より、ZOOMウェビナーにて、関東支部主催の第13回どぼくカフェ on ZOOMが開催されました。今回は、『 つくろう、島の未来 〜日本の島々と離島経済新聞社の活動について〜 』と題し、鯨本あつこ様(NPO法人離島経済新聞社 統括編集長)にご講演いただきました。

講演は、その1「日本の島々と離島経済新聞社(略称 リトケイ)」、その2「リトケイで見るすてきな島々」、その3「島の宝と課題。リトケイの取り組み」という構成で進められました。貴重な美しい写真やカラフルなアニメーションなどのスライド、興味深い話に引き込まれた、あっという間の60分でした。

その1「日本の島々と離島経済新聞社」では、日本の離島に関する情報の説明(島の数6852島、有人離島約400島)から始まり、鯨本様が離島に関心を持つきっかけとなった大崎上島でのエピソード(島=宝島であること、その情報を広めたい)と課題(同じ島名が多く検索に引っかかりにくい、情報発信が難しい、平和な話題が多いためインパクトの強いニュースの中では埋もれやすい)の説明、ritokei(フリーペーパー(2012年創刊))における様々な発信内容が紹介されました。特に興味深いものに、島の成り立ちが様々なこと、交通の便の違いが様々なこと、市町村のパターンが様々なこと、様々な島に関する法律があることといった、「島=さまざま」という話がありました。

その2「リトケイで見るすてきな島々」では、ritokeiで取り上げた島に関する様々な特集が紹介されました。過去の特集として、例えば「島と海ごみ」、「離島留学特集」、「島から考えるポストコロナ」などがあるとのことです。「島と海ごみ」では、島に流れ着く海ごみの活動の中の「ゴミ拾い」のことが紹介され、切実な環境問題が取り上げられたものでした。「子どもは島で育てたい」では、沖縄・多良間島(平らな地形でのどかな島)での、闘ヤギ、八月踊り(国指定重要無形文化財)の紹介とともに、人間本来の子育ての形が残っていること(血縁関係でない島の女の子が島の小さな子の面倒をみる守姉という習慣が存在する)を紹介されました。「島と世界とSDGs」では、大分・姫島での空き缶のデポジット、環境にやさしいモビリティの話、大学生との連携したイベントの取り組みなどが紹介されました。

その3「島の宝と課題。リトケイの取り組み」では、「島に移住した方の話」、「島から考えるポストコロナ」等によると、島で暮らすには周りの人たちと一緒に生きていく(共歩)こと、「足るを知る」感覚が大切ということが述べられました。また、離島地域の切実な課題である人口減少に対する離島経済新聞社の様々な活動(「伝える」、「つなぐ」、「育くむ」活動)が紹介されました。

画像:講演者の鯨本あつこ様
講演者の鯨本あつこ様

画像:「島=様々」のお話のスライド
「島=様々」のお話のスライド

画像:離島に関心を持つきっかけとなった大崎上島でのエピソードのお話のスライド
離島に関心を持つきっかけとなった大崎上島での
エピソードのお話のスライド

画像:離島経済新聞社の活動紹介のスライド
離島経済新聞社の活動紹介のスライド

ページトップへ戻る