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海から見た港湾・空港(東京港~横浜港)

国土交通省関東地方整備局と土木学会関東支部の共催で、大学生向け「社会科見学」を平成21年3月19日(木)に実施しました。社会科見学は、将来の“土木の力”の一翼を担う学生さんに対して、普段見ることのない土木施設を直接見学することで、土木に対する関心を深め、社会資本整備への理解と事業紹介を行うことを目的として開催しています。 今回は東京湾から横浜港にかけて、私たちの生活や経済を支えている港湾・空港施設(東京港臨海道路第2期事業、羽田空港D滑走路整備事業、東扇島地区基幹的広域防災拠点、南本牧ふ頭地区国際海上コンテナターミナル等)を海上から視察しました。

【見学会の状況】

はじめに

国土交通省調査監督船「たかしま」 見学会のスタート

今回は国土交通省調査監督船「たかしま」に乗船しての海上からの視察です。

見学会のスタートです。

東京の港湾施設(青海埠頭等)http://www.pa.ktr.mlit.go.jp/tokyo/

東京港の機能と重要性の説明を受けました。 コンテナ船とコンテナを荷揚げするガントリークレーン
東京港の機能と重要性の説明を受けました。日本経済が国際競争を勝ち抜いていくには、港湾施設が重要です。 コンテナ船とコンテナを荷揚げするガントリークレーンです。後方には東京のビル群が見え、私たちの生活・経済を支えてくれていることを改めて実感しました。

東京港臨海道路第2期事業 http://www.pa.ktr.mlit.go.jp/tokyo/work/index.html

東京港臨海大橋(仮称)のトラス部の一部分を地上で組み立ている様子 組みあがったトラスを大型の起重機船で運び、現在下部工が完成している写真の場所に架設します。
奥に見えるひし形の構造物は何だかわかりますか?
これは、東京港臨海大橋(仮称)のトラス部の一部分を地上で組み立ている様子です。死荷重と地震への対応のために、鋼材の重量を3%減らすなどの新しい技術が随所に盛り込まれているそうです。
組みあがったトラスを大型の起重機船で運び、現在下部工が完成している写真の場所に架設します。
完成時のイメージはこちらへ
http://www.pa.ktr.mlit.go.jp/tokyo/work/pdf/keikan.pdf

羽田空港D滑走路整備事業 http://www.pa.ktr.mlit.go.jp/haneda/haneda/haneda_saikaku/index_contents.html

羽田空港D滑走路の埋立部 多摩川の流れをせき止めないために一部は桟橋構造となっています。
羽田空港D滑走路の埋立部です。作業の効率化を図るために、護岸の一部を閉じずに内部からも作業ができるようにしています。効率的に施工できるように施工技術を高めるのも私たち土木技術者の役割です。 多摩川の流れをせき止めないために一部は桟橋構造となっています。軟弱地盤への対応や鋼製の部材を錆びさせないための工夫を施しているそうです。また、埋立てにより水質汚濁を防止するなど環境保全し施工しています。

東扇島地区基幹的広域防災拠点 http://www.pa.ktr.mlit.go.jp/keihin/jigyou/kawasaki/ougi/01.html

東扇島にあるこの公園は普段は海と身近にふれあえる公園です。 災害時には緊急物資を被災地に向け、短時間かつ適材適所に分配する中継基地として機能します。
東扇島にあるこの公園は普段は海と身近にふれあえる公園です。 災害時には緊急物資を被災地に向け、短時間かつ適材適所に分配する中継基地として機能します。

南本牧ふ頭地区国際海上コンテナターミナル http://www.pa.ktr.mlit.go.jp/tokyo/the_super/02.html

既に供用されているバースに着岸しているコンテナ船 円筒状のものは、鋼板セルと呼ばれ、直径24.5m、高さ32mもあり、これを海に沈めて岸壁を造ります。
コンテナ船の大型化に対応するために水深16mのバースが南本牧ふ頭に供用されています。対岸に同じく水深16mのバースを建設しています。写真は既に供用されているバースに着岸しているコンテナ船で、この船で約6000個のコンテナを運んでいます。 写真の円筒状のものは、鋼板セルと呼ばれ、直径24.5m、高さ32mもあり、これを海に沈めて岸壁を造ります。約10階建てのビルに相当します。遠方からの視察でしたので、大きさは実感できませんでしたが、本当に大きいです!!
もちろん沈められたら見ることはできないので、貴重な体験でした。

おわりに

下船後みなさんで記念撮影
下船後みなさんで記念撮影
最後に、羽田空港の工事では毎日3000人もの方が24時間体制で建設に携われているそうです。土木技術者として一人一人の力は重要ですが、私たちの生活を支える大きなプロジェクトをチームとして連携を図って進めていく重要性を改めて実感しました。
最後に、羽田空港の工事では毎日3000人もの方が24時間体制で建設に携われているそうです。土木技術者として一人一人の力は重要ですが、私たちの生活を支える大きなプロジェクトをチームとして連携を図って進めていく重要性を改めて実感しました。
国土交通省関東地方整備局と土木学会関東支部では引き続き社会科見学会を企画・実施していきますので、是非ご参加ください。

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