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首都圏中央連絡自動車道(東京都・神奈川県区間)
~首都圏の機能強化と地域に活力を与える大動脈~

国土交通省関東地方整備局と土木学会関東支部の共催で、大学生向け「社会科見学」を平成22年3月10日(水) に実施しました。社会科見学は、将来の“土木の力”の一翼を担う学生さんに対して、普段見ることのない土木施設を 直接見学することで、土木に対する関心を深め、社会資本整備への理解と事業紹介を行うことを目的として開催して います。今回は、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の一部として、トンネル工事を見学しました。

国土交通省 関東地方整備局 相武国道事務所 (さがみ縦貫道)
http://www.ktr.mlit.go.jp/sobu/06busine_r/route468/sagami/news_up.htm

見学した城山八王子トンネルは、さがみ縦貫道路の一部です。圏央道(首都圏中央連絡自動車道)と国道20号とを結ぶために計画され、
八王子南IC付近で工事が進められています。
このトンネルは、圏央道の山岳トンネルとして最長の全長約3,600mが予定されているそうです。

現場に到着。
多くに見える緑の大きな箱は、トンネル入り口をすっぽり囲んでいて、工事の騒音が近隣の住宅に漏れないようにするための、防音ハウスだそうです。
トンネルに入る前に、工事の内容を説明してもらいました。このトンネルの目的や、NATM工法でトンネルを掘る方法が、よく判りました。
マイクロバスに乗ってトンネルの最前線『切羽』の近くに到着。
粉塵がすごいので、マスク着用です。
カメラのフラッシュを使うと、雪が降っているように粉塵が写ります。
上の大きなホースは、換気装置だそうです。
大量のきれいな空気を、切羽に送り込んでいました。
見慣れない機械。 これは、支保工を組み立てるために使うものです。支保工とは、あばら骨のように土の圧力を分散させるための、アーチ状の鉄骨です。
機械を動かしてくださいました。ブームの先に積んであるのが、支保工の部材です。
この機械は変わった動きをします。
切羽に行ってみます。
落石すると危険なので、あまり近づくことはできません。
作業員の方は、背中に亀の甲羅の様なものを背負っていました。
支保工の間にある突起はロックボルトの先端です。 この付近は頁岩が多く、頁岩は剥離しやすい性質を持っているそうです。このため、通常のトンネルよりも長く強いロックボルトとして、長さ6m程度のPC鋼棒を岩盤に差し込み、地山の安定を図っているそうです。 この機械はトンネルを掘るものです。先端に大きなノミがついていました。
近づいて良い限界で、切羽を撮りました。
作業員の方が、掘削機械の手入れをされていました。
こっちの機械もトンネルを掘るためのものです。
先端についている回転体(ヘッダ)で、切羽の岩盤を削ります。
切羽を背景にして記念撮影。 今回は15名の学生さんが参加してくれました。
たぶん全員が始めての経験だと思います。思い出になったかな?
マイクロバスに戻ります。
何度も振り返る姿に、名残惜しさを感じます。
トンネル入り口の防音ハウスの中に、コンクリートのプラントがありました。
防音ハウスの大きさから、この工事の規模が伺えます。
トンネルの近くでも工事が着々と進んでいます。
相模縦貫道路を横断するための橋が、途中まで出来ていました。
地面を掘り込んだところに、相模縦貫道路が出来るそうです。

トンネル工事では昼夜連続して掘り続け、常に作業機械が動いているので、切羽まで見学させていただけることは滅多にありません。

今回、作業を止めて見学させてくださった、国土交通省関東地方整備局相武国道事務所の方々、鹿島建設・佐藤工業JVの方々に感謝を申し上げます。ありがとうございました。

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