土木学会関東支部では毎年、土木の日(11月18日)記念行事として親子見学会を開催しております。今回は11月19日(土)に開催し、大人10名、子供10名の計20名の方々にお越しいただきました。今回は、今年よりダム本体のコンクリート工事に着手したばかりの八ッ場ダムを見学しました。
八ッ場ダムは、堤高116.0m(利根川水系ダムで8位)の重力式コンクリートダムです。八ッ場ダムの建設の目的は、①洪水調節、②流水の正常な機能の維持、③新規都市用水の供給、④発電の4つです。昭和22年 のカスリーン台風により利根川が決壊したことを契機に八ッ場ダム建設の調査を開始し、昭和45年に建設事業着手、水没等関係住民の方々の移転先である移転代替地の整備、道路および鉄道の付替え整備等を経て、平成27年よりダム本体の掘削工事を開始、平成28年よりダム本体のコンクリート打設を開始しました。完成は平成31年度を予定しております。
見学会を開催した時は底部のコンクリートを打設している状況でした。今後打設工事が本格化した際は、巡航RCD工法という新工法を用いて施工する予定です。
当日は、「道の駅八ッ場ふるさと館」の会議室をお借りして昼食を食べたのち、ダム工事の概要説明をお聞きして、2 班に分かれてダム天端付近、ダム河床付近、骨材プラントを見学しました。非常にスケールが大き く、なかなか見ることができない現場でしたので、貴重な体験ができました。
関係者の方には丁寧な説明や現場案内をしていただき、大変お世話になりました。ありがとうございました。
■八ッ場ダムの概要(八ッ場ダム工事事務所HP 事業概要パンフレットより)
道の駅の昼食ではダムカレー |
コンクリート打設の様子 |
昼食後、道の駅で概要説明 |
重機の搬入はクレーンで |
ダム天端付近の見学 |
河床付近での見学 |
堤体コンクリート工事の全景 |
河床付近からみた施工状況 |
堤体底面の様子 |
骨材プラント |
骨材プラントでの説明 |
骨材に興味しんしん |
40t ダンプの前で記念撮影 |
最後にダム資料館に立ち寄り |
好きな言葉を書いた骨材が将来ダムに |
道の駅で全員で記念撮影 |
3.おわりに
今回の親子見学会も関係者の皆様のご協力により、無事開催することができ、ありがとうございました。この見学会は、日常ではなかなか体験できないスケールの大きな工事現場を見ることができるまたとない機会だと思いま す。これからも、土木という仕事に親しみと興味を持っていただけるよう、より楽しめる見学会を企画いたしますので、 ぜひご参加ください。「こんなものが見たい・知りたい」という事がありましたら、土木学会関東支部までご意見をお 寄せください。
土木学会関東支部への連絡先:kanto@jsce.or.jp