関東支部では毎年、土木の日(11月18日)記念行事として親子見学会を開催しています。今年度は、平成17年11月19日(土)に実施しました。当日は天候にも恵まれ、約30名の応募者のみなさんとともに、巨大な水道管と臨海副都心の開発状況を見学しました。
東京都水道局 大井給水所付近の送・配水管(シールド)工事
最初に訪れたのは東京都水道局さんのシールド工事現場です。まず、事業全体についてビデオなどによりわかりやすく説明して頂きました。 水道局さんでは、「東京水道新世紀構想-STEP21-」という長期計画を定められており、送水管のネットワーク化を図って、ある地域が災害を受け ても被害を受けていない地域から水の供給ができるようにと考えています。
見学は、下図のシールド掘進全体概要図のうち、中間立坑からエレベータで地下に下り、C路線を歩いて突き当たりの地中接合・分岐D地点 までを往復するルートで、約2km となります。立坑下30mまでエレベータで下りるのに、子供達はドキドキ・ワクワクといった感じで、歓声を あげながら外を覗き込む姿が印象的でした。
立坑の下まで下りたら、トンネルの入口から中の写真を撮ったり、上空を見上げたりと、一通り周りを眺めたら、さあ、いよいよトンネルの 中に進入です。小さい子供には、少し長いかもしれないけど、みんなしっかり歩きます。そういえば、分岐点まで歩けた子には、帰りにトロッ コ電車に乗れるご褒美が付いています!(お父さん、お母さんは、帰りも歩きよ!) ようやく分岐部まで到達すると、ここが現場の特徴的な場所です。一回り小さなシールドが横から発進して、もうはるか遠くまで進んでいま す。子供達は、シールドの機械を眺めたりセグメントを触ったりと、珍しそうな顔をしながら現場の人の説明を聞き入っていました。
だいたい見学し終わると、シールド機の前で記念撮影をして、さあまた1km 歩いて帰ります。が、頑張った子供達はトロッコ電車で帰ることが 出来ました。実はこれが一番楽しかったりして・・・?!
臨海副都心 図面整理事業 他
昼からは、開発著しい臨海副都心の見学です。東京港を一望できる「東京みなと館」で昼食を とった後、副都心の開発地域一帯をバスで一巡し、最後は「晴豊2号橋建設工事」を見学しまし た。晴豊2号橋ではニューマチックケーソンという工法で橋梁が施工されており、土木関係者 にとっても、最近あまりお目にかからない工法とあって、スタッフも興味深く拝見しました。 工法自体はなかなかお子様には難しかったと思いますが、海沿いの見晴らしの良いところで、 大きなクレーンやダンプを見ることができたことが子供達にとって楽しかったようです。この 橋が完成すると、晴豊地区の車の流れが格段に良くなることが期待されています。
感想コーナー
最後に、見学会の後に書いていただいた参加者アンケートの一部をご紹介致します。やはり、お子様には物を見て体験できるところがよかった ようです。私たちスタッフも、もっとお子様の喜ぶ仕掛けを考え、目線を下げて分かりやすく運営していくように、今後も頑張ります。
お子様の意見
- どうゆうふうに作るかがだいたい分かりました。お昼のところはみはらしがよかったです。
- トロッコにのってかえるのがたのしかったです。
- おもしろかった。トロッコ電車はこわかったけど楽しかった。「キップはいらないの?」
- トンネルの中がちょっぴり不気味だった。橋の作り方について興味を持てました。
保護者の方の意見
- 子供には難しい所もあると思うがとても楽しかった。
- シールドトンネルなど、子供にとって貴重な見学だった。今後の見学会に期待する。