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関東支部では毎年、土木の日(11月18日)記念行事として親子見学会を開催しています。今年度は、平成20年11月8日(土)に開催しました。当日はあいにくの小雨にもかかわらず、14家族34名の方にお越し頂き、東京駅丸の内駅舎保存・復原工事、東京みなと館、羽田空港再拡張事業(D-Runaway)の工事現場、東京モノレール整備場を見学しました。

1.東京駅丸の内駅舎保存・復原工事

最初に訪れたのは東京駅丸の内駅舎保存・復原工事の現場です。工事事務所で工事概要の説明を受けた後、ヘルメットをかぶり、反射チョッキを着て、いざ、東京駅構内へ。子供達は初めて被るヘルメットに期待も膨らみます。東京駅構内に到着後、一般のお客様が入ることのできない関係者専用出入口から入り、現在も業務用として使用されている赤レンガでできたアーチ型のトンネル通路を見学させてもらいました。東京駅の長い歴史を感じさせる立派な建造物に魅せられてしまいました。その後、南ドーム部の工事現場へ。古い構造物と新しい構造物が共存した保存・復原工事の最前線の様子を肌で感じることができました。

まずは工事事務所で説明を聞きました。

現在の東京駅丸の内駅舎の外観です。

現在も使われている関係者専用通路です。
立派な赤レンガのアーチ型トンネルでした。

南ドームでの保存、復原工事状況です。

「復元」それとも「復原」???

歴史的文化財などを見学の際、復元と復原を使い分けしていることがあります。

「復元」とは、失われたものを旧に復すること。

「復原」とは、はじめの姿が改造、変化してしまった現状を元の姿に戻すこと。

であり、今回の工事ではあえて、「復原」の方を使用しているとのことです。

2.東京みなと館

次に訪れたのは東京みなと館です。この施設では、東京港のあゆみや、国際貿易港としての位置づけ、都市づくりなどが紹介されています。施設の中は、江戸時代の東京港の模型、コンテナターミナルや臨海副都心の模型がたくさん展示してありました。小さな子供たちは、模型の間を駆け回ったり、置いてあった望遠鏡で遠くを眺めたり、とても楽しそうでした。臨海副都心の大きな模型は、びっくりするような仕掛けがあって、大人も子供も釘付けでした。

バスに乗り込みました。

東京みなと館の展示物

3.羽田空港再拡張工事 (D-Runway♪)(1)

朝から振っていた雨が小降りになってきたところで、昼一番に訪れたのは羽田空港再拡張工事の現場です。最初にバスから降りて、国土交通省の「たかしま」に乗船。海から空港が見れるとあって、冷たい小雨が降り、肌寒かったのですが、デッキは大賑わいでした。

建設中の大きな橋(仮称:東京臨海大橋)のそばを通って、いよいよ羽田空港の工事現場へ...。昨年もこの工事を見学させてもらいましたが、その時、工事現場はまだ海の下でした。しかし、今回は海の上に新しい滑走路となる桟橋が出来上がってきており、巨大な新滑走路の姿がなんとなく見え始めていました。昨年も参加された方からはこの1年間の工事の進み具合に、今年初めて参加された方からは工事のスケールの大きさに感嘆の声があがっていました。

ちょっと寒かったですが、デッキは大賑わい

船から見た羽田空港再拡張工事です。

羽田再拡張工事の現場を船から見学した後、船は川崎の東扇島へ。東扇島で下船した後、「たかしま」をバックに全員で記念撮影しました。

「たかしま」をバックに参加者全員で記念撮影


4.羽田空港再拡張工事 (D-Runway♪)(2)

次に、今度は羽田空港を陸上から見学するため、東扇島からバスで羽田空港D滑走路展望台に向かいました。最初に工事の概要説明を受けた後、屋上の展望台に上りました。展望台から見ると、船から見た時とは違って、工事全体の様子が良く見ることができました。日本で最大級のプロジェクトをいろいろな視点から見学することができ、子供たちだけではなく、お父さん方・お母さん方もスケールの大きさに感心されていました。また、展望台からは着陸する飛行機を間近に観ることができ、子供達は工事の様子よりもジャンボジェットの轟音と巨大さに興奮した様子でした。

展望台からは工事全体の様子がよく見えました。

展望台から見た工事の様子です。

5.東京モノレール整備場

最後に訪れたのが、東京モノレールの整備場です。まず、最初に整備場での安全注意事項の説明を受けた後、モノレール整備状況の見学とモノレールの試乗体験を行いました。

整備工場では大きなモノレールの車体の内部を間近で見ることができました。また、日頃何気なく乗っているモノレールですが、こうした地道な整備作業のお蔭で安全に運行されているのだということをあらためて認識しました。

モノレール試乗体験では、特にこの日のために“わざわざ用意しておいてくれた”というポケモンモノレールに試乗することができたことと、最後にモノレールの運転席に座らせてもらうという“ご褒美”があったことで、アンケートで子供達の人気No.1の見学場所となるほど、子供達には大好評でした。

整備工場の中に入りました。

モノレールの中はこうなっています。

ポケモンモノレールが停まっていました。

いよいよ試乗です。

参加された方々の感想(アンケート結果)

【保護者】

A今回初めて参加させていただきました。とても楽しく見学することができました。子供にはまだ難しい話もありましたが、とてもいい経験、体験ができたと思います。子供より親の方が楽しい時間が過ごせたと思います。ありがとうございました。
Bとても有意義な見学会でした。関係者の皆様にはお忙しい中、とても分かりやすい説明をしていただき、本当にありがとうございました。子供もとても楽しんでいたようです。
C子供は乗り物系が最も楽しそうでした。
D子供が理解するには説明が大人向けだったと思います。1箇所の時間をもう少し長くとって、親から子供へ再説明してあげられるくらいの余裕があればいいかと思います。親子のコミュニケーションも深まります。
EDランの見学を楽しみにしていました。来年も応募します。
モノレール以外の車両基地も見せてあげたいと思っています。
乗り物以外では、橋梁などの大きな土木構造物の見学を次回以降盛り込んでもらえれば幸いです。
F来年もぜひ参加したいです。
Gとても楽しく見学させて頂きました。説明も細かくしていただいたので、分かりやすかったです。ありがとうございました。
モノレールにも試乗できうれしかったです。
小学生までではなく、もう少し(中学生くらい)まで年齢を上げて、見学会の参加をお願いしたいです。
H食費も含めた参加費(少し高くても良いので2,000~3,000円くらい)を設定してもらい、手ぶらで参加できると嬉しいです。
I大人も勉強になった見学会でした。子供にとっても有意義な1日だったと思います。
スタッフの方々ありがとうございました。
J見学場所が多く盛り沢山で楽しかったです。お土産付で嬉しく思いました。下の子が幼かったため、最後までもつか心配になりましたが、最後にポケモンモノレールに乗れて子供も復活!ありがとうございました。また参加したいです。
Kダム、橋の見学があると良い。
1点でも良いので一般人が聞いて、「そうなのか!」と感心するようなポイントの説明があると良かった。(土木屋さんには常識かも知れないが。)
L子供も1日飽きずに見学することができて良かったと思います。もう少し建設現場らしい所の方が印象に残ったのでは。
M
Nなかなか平日休めないので大人向けの見学会も土曜日などに開催して頂けるとありがたいです。
親子見学会も土木学会主催のものは興味深いものが多いですが、子供の年齢で参加できなくなるのも惜しい気持ちがあります。
毎年HPでチェックしているので、これからも個人で行けないような場所への見学を楽しみにしています。
今日はありがとうございました。

【子供】

Aとても楽しかったです。またの機会があれば参加したいです。
Bありがとうございました。楽しかったです。
C東京モノレールで運転席に座れて良かった。
Dいろいろな工事現場を見たり、入ったりして大変勉強になりました。工事現場などに興味が深まりました。
Eほとんどのものが楽しかったです。今日はとても楽しい1日でした。またこういった機会を作って下さい。
F東京駅の普段入ることができない場所に行けて、面白かったです。
Gもう少し長く運転席に座りたかったです。モノレールが動いたのでとても良かったです。
H楽しかった。説明がわかりやすかった。
I乗り物に関する見学が楽しかったです。
Jとても楽しかったです。また参加したいです。
Kおもしろかった。もっと違うところをいっぱい見たかった。
L船がおもしろくて、次も船に乗りたいです。
M面白かったけど、疲れて眠くなりました。
N普段見れない場所をたくさん見学できて良かったです。

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