関東支部では毎年、土木の日(11月18日)記念行事として親子見学会を開催しています。今年度は、平成21年11月7日(日)に開催しました。当日は天候にも恵まれ、17家族43名の方にお越し頂き、渋谷東急地下鉄シールド工事、がすてなーにガスの科学館、船上からの東京港臨海大橋(仮称)、羽田空港再拡張事業の工事現場、川崎港東扇島東緑地を見学しました。
1.渋谷東急地下鉄シールド工事~代官山へ向かって掘り進め!~
最初に訪れたのは渋谷駅「渋谷東急地下鉄シールド工事」の現場です。ヘルメットをかぶり、地下にある工事現場へ。地下にある事務所で工事の説明を受けた後、将来はそのまま鉄道のトンネルとなる地下道を歩き掘削現場まで。世界でトップレベルのシールド技術と普段見ることができない工事の現場に参加者の皆様も興味津々で説明をしていただいた方に多数の質問が寄せられていました。
また、見学終了後にはおみやげとして工事現場で発生した100万年前の地層の土をいただきました。
工事現場には道路の真ん中にある入り口から |
地下にある事務所で説明を聞きました |
シールド掘削の現場はまるで秘密基地のよう |
おみやげの100万年前の地層の土 |
2.がすてなーに ガスの科学館~エネルギーの「?(はてな)」を学び「!(なるほど)」を実感~
次に訪れたのは「がすてなーに ガスの科学館」です。この施設では、私たちの暮らしには欠かすことができない「ガス」について体験できるコーナーやサイエンスショーなどが視聴できる施設があります。豊洲公園に隣接した開放的な施設で大人も子供もガスやガスの炎について楽しく学ぶことができました。
ガスの科学館に到着 |
ガスの力で浮上 |
サイエンスショーの様子 |
3.東京港臨海大橋(仮称)・羽田空港再拡張工事~東京港から船に乗って海上へ~
ガスの科学館で昼食をすませた後は、青海旅客ターミナルから国土交通省の「たかしま」に乗船して海上からの工事現場見学です。本日のコースは青海ふ頭~大井ふ頭~東京港臨海大橋新(仮称)工事~羽田空港再拡張工事を海上から見学する内容です。
当日は天気も良く、波も穏やかでデッキにいると心地よい感じでした。参加者の皆さんもデッキに出て船上からの埠頭の風景や海外に向けて出港した貨物船、現在建設中の大きな橋(仮称:東京臨海大橋)などの風景を楽しんでいました。
そして、いよいよ羽田空港の工事現場へ、昨年の工事を見学したときには何となくわかる位でしたが、24時間365日で休まず工事を行っているためだいぶ工事も進み、今年は巨大な新滑走路の姿がはっきりとわかるようになってきています。
天気も良く、デッキは大賑わい |
船からみた工事中の東京港臨海大橋(仮称) |
羽田空港再拡張工事 滑走路の姿がわかるようになってきています |
空港を過ぎると京浜工業地帯へ 海上からの見学もゴールに近づいてきました |
羽田再拡張工事の現場を船から見学した後、船は川崎の東扇島へ。東扇島で下船した後、「たかしま」をバックに全員で記念撮影しました。
「たかしま」をバックに参加者全員で記念撮影 |
4.基幹的広域防災拠点~普段は緑地公園・大規模地震が起こったときには物資輸送の拠点に~
最後は、東扇島の岸壁からバスで川崎港基幹的広域防災拠点へ。普段は「東扇島東公園」の名称で砂浜やドックランのある緑地公園として親しまれていますが、大規模な地震が起こったときには海から物を運ぶための支援拠点と使用するところだそうです。国土交通省の職員さんの説明を聞いた後は公園内を散策、砂浜では貝殻を拾ったり、磯場にいるカニや小魚を観察していました。
普段は公園として使用しています。 |
公園の中には砂浜もあります。 |
参加された方々の感想(アンケート結果)
【保護者】
- A.ご担当いただいた方の熱心で興味深いご説明がよりいっそう面白くしてくれました。
- B.普段は入ることができない場所に子供も親も楽しめました。
- C.子供に土木工事のすばらしさを伝えることができて良かったです。
- D.日々の暮らしの中にある土木の役割の大きさに驚きました。
- E.通常では見られないような場所を見せて欲しい。
- F.もっと舞台裏のようなところ、普段入れないところの見学がしたい。
【子供】
- A.これまで知らなかったことをたくさん知ることができて良かったです。
- B.シールド工事でヘルメットをかぶって地下に行くのがワクワクした。
- C.シールドマシンの機械がこんなにすごいなんてビックリしました。ぜひ電車が走るところを見てみたいです。
- D.ガスの科学館では火のことが良く分かりました。
- E.船に乗って羽田空港を見たのが楽しかった。
- F.船の景色がとても良かった。
- G.最後に砂浜で貝殻ひろいができてとても楽しかった。