- 1.名 称:
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せいそうでんしゃだいいちだいにとんねる |
成宗電車 第一、第二トンネル |
- 2.完成年:
- 1910年(明治43)年
- 3.形式・構造:
- 煉瓦造(イギリス積)アーチ環6枚巻
- (1)成宗電車第一トンネル
全長=12.2m、幅7.3m、アーチ環半径3.5m、アーチ環腰高1.5m
- (2)成宗電車第二トンネル
全長=40.8m、幅7.3m、アーチ環半径3.6m、アーチ環腰高1.3m
- 4.設計者・施工者:
- 設計者は不明。施工者は野村組(現在の大和小田急建設株式会社)。
- 5.推薦理由:
- 成宗電車は千葉県初のナローゲージの電気鉄道で、成田山参詣客を対象として明治43年に開業し、昭和19年に廃止された成田鉄道の通称である。当初、参道に軌道を敷設しようとした計画が別ルートへの変更を余儀なくされ、本トンネルが掘削された。トンネルを含む成田駅から成田山門前の区間は軌道敷をそのまま道路に転用し、現在は「電車道」の愛称で親しまれている。特にトンネルは建設当時の原型をとどめてそのまま利用されており、当時の光景が失われつつあるなか、その面影を色濃く残している。形態的にほぼ同一な煉瓦造の2つのトンネルが連続している姿は趣があり、土木施設としても大変貴重である。
- 6.所在地:
- 千葉県成田市上町
- 7.管理者:
- 成田市
- 8.特記事項:
- 近代土木遺産2800選:Bランク
- 9.連絡先:
- 千葉県県土整備部技術管理課
〒260-8667 千葉市中央区市場町1-1 tel.043-223-3508
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