関東の土木遺産 関東の土木遺産
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埼玉県/ときがわ町
たまがわはし
玉川橋
H29年度認定(2017)
1.名 称:
たまがわはし
玉川橋
2.完成年:
1921年(大10)
3.形式・寸法:
形式;RC開腹アーチ(リブ+柱)
寸法;橋長 L= 32.40m、橋幅 B = 4.85m、(S23m)
4.推薦理由:

○玉川橋は、埼玉県第1号の鉄筋コンクリートアーチ橋で、約1世紀を経て現役である。

  •  ・明治初期の史料に玉川橋の名称があり、旧橋は木造のアーチ橋であった。
  •  ・躯体および両橋台は完成当時のものであり、高欄は後年に改装された。

○高欄は、建設時に平鋼や角鋼を用いた単純な構造であった。交通量の増加とともにガードレールに代わり、その後RC施工で半円の空間を組み合わせた構造となった。
 半円形の空間をもつ高欄は、下部のアーチ曲線と整合させるデザインであるが、不自然さがなく玉川橋として一体化している。

○都幾川の清流に架かる上路橋で景観がよく、保存が望まれている。

  •  ・平成15年(2003)、玉川橋の下流に県道のバイパスが開通し、同橋の通過交通量が減少した。

○玉川橋は旧村の中心に位置し、小川町・東松山市・坂戸市などと県道が結ぶ交通の要衝にある。

  •  ・旧玉川村は明治期に和紙、大正期に養蚕や織物の生産で繁栄した。同橋はこれらの産業の流通に、多大なる貢献を果たした。

○都幾川沿岸は、「ときがわ水辺の道」や広場が整備されている。玉川橋は案内板に、「絵になりそうなポイント」の一つとして記されている。

  •  ・ときがわ町は、山と渓流に恵まれた環境を売り物として、人を呼ぶ行政を進めている。玉川橋は貴重な歴史をもつ建造物であり、土木遺産として当地に寄与してもらいたい。

○玉川橋の架橋に関わる資料は、県立文書館に保管されている。

5.所在地:
ときがわ町 玉川 ;
県道ときがわ坂戸線・一級河川 都幾川(指定区間)
6.管理者:
埼玉県
7.特記事項:
①Bランク/2800選
②橋梁幅が狭く、警戒標識「幅員減少」が1基ある。
③県立文書館の関係資料は、国の重要文化財に指定されている。
④同橋の設計書の作成は組織で行われ、特に設計者に一任されていない。
8.PR方法:
①橋詰に、玉川橋の土木遺産価値を記した表示板を設置する。
②玉川橋は、国際的なウオーキング大会の「スリーデーマーチ」のコース上にあり、大会当日に玉川橋をはじめ土木遺産の展示を計画する。今年は11月3〜5日に開催され、11月5日に玉川橋経由のコースとなる。(事務局 東松山市)。
9.連絡先:
埼玉県 東松山県土整備事務所
副所長 山ア 洋一
写真
画像1:下流→上流
下流→上流
画像2:下流左→右岸
下流左→右岸
画像3:上流→下流
上流→下流
画像4:側道橋下1
側道橋下1
画像5:側道橋下2
側道橋下2
画像6:側道橋下3
側道橋下3
画像7:橋下右岸側1
橋下右岸側1
画像8:橋下右岸側2
橋下右岸側2
画像9:橋下左岸側
橋下左岸側
画像10:道路右岸→左岸
道路右岸→左岸
画像11:道路左岸→右岸
道路左岸→右岸
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