応用力学委員会「計算力学×α」小委員会新委員の募集
委員長:浅井光輝
応募締切:2021年5月31日(月)土木学会応用力学委員会では,前身の計算力学小員会を拡大発展させた「計算力学×α」小委員会を2021年4月より発足し,活動を行うことになりました. つきましては,以下の公募要領にしたがって,新委員の募集を行いますので多数の応募をお待ちしております. なお,以下の要領の通り,これまでにない新しい目的・活動内容等をご理解いただき,積極的に活動していただける方の参加を歓迎します.
1. 目的
数値シミュレーションにより力学現象を解明しようとする「計算力学」は理論力学・実験力学と並び,工学分野において欠かせない学問分野として成熟してきました. 前身の「計算力学小委員会」は,土木分野への計算力学の導入およびその普及に関して多大な成果を残し,中でも委員会成果を書籍としてまとめた「いまさら聞けない計算力学の常識(2008年出版)」,「いまさら聞けない計算力学の定石(2020年出版)」は土木分野に限らず,理工学分野全般における計算力学のバイブルとして利用されています. 計算力学小委員会は設立から20年以上が経過し,導入と普及といった当初の役割は完了し,新たなフェーズへと移行している段階です. たとえば,ハードウェアの規模や性能を考慮した計算アルゴリズムの構築,あるいは深層学習やAIといったデータ駆動型科学との融合を図ることで,様々な自然現象や社会現象に応用されています.
そこで新たに「計算力学×α」小委員会を設立し,成熟してきた計算力学の技術をベースとし,データサイエンス・コンピューテーショナルサイエンスなどの新たな分野との融合を図りながら,土木分野での新しい展開を目指すことにいたしました.
様々な分野の委員から構成されている応用力学の特徴を生かし,各委員の専門分野の手法にとらわれることなく普遍的な手法に対する理解を深めつつ,また計算力学をベースとした時流に沿った新たな技術を開発し未解決の問題を解決するための議論の場を提供する事を意図しています.
2. 活動内容
目的で述べた通り,これまでと同様に土木学会における計算力学の普及と技術の向上に貢献すると同時に,新たな分野との融合を図りながら,新たな展開を考えていきます. 第1期では以下の分野との融合・展開を計画しています.
× データサイエンス (森口周二)
現代の高度に発展した数値解析をより効果的に利用するためには,そこから得られるデータから如何にして価値のある情報を抽出するか,または付加価値を付けられるかという観点が重要です. 本WGでは,計算力学とデータサイエンスを有機的に融合するための技術に関する調査や議論を行います.× コンピューテーショナルサイエンス (市村強)
本WGでは,6GやIoTによるデータ爆発へ向け,Big Data & Extreme Computingを実現するcomputational scienceに関する調査や議論を行います. 具体的には,計算機アーキテクチャの性能を引き出す高性能物理シミュレーション,物理シミュレーションとデータ同化・人工知能などデータ駆動型科学の融合など最新の研究動向とこれらの土木分野への実装のfeasibilityに関する調査や議論を行います.× 3Dものづくり (加藤準治)
これからの建設分野では,「インフラ分野のDX」,「BIM/CIMによる3次元データ活用」,「AI・ロボット/建設3Dプリンタ」など,従来とは次元の異なるデジタル技術を駆使した「3Dものづくり」の研究開発が期待されています. 本WGは,これらの流れを加速・推進させるために3D設計へ橋渡しする新たな仕組みを計算力学の立場から検討します.× NDE4.0維持管理 (斎藤隆泰)
近年,非破壊評価の分野ではNDE4.0が提唱され,構造維持管理にデータサイエンスやシミュレーション等を積極的に活用することが求められています. 本WGでは,非破壊評価やセンシング等に,NDE4.0の概念を積極的に取り入れるための調査や議論を行います.
3. 活動期間
1期の期間は2年としますが,前身の計算力学小委員会と同様に,時流に沿ったテーマへと変更しながら長期での活動を予定しています.
4. 応募要領
本小委員会に参加を希望される方は,氏名,所属,連絡先(住所,TEL,FAX,E-mailアドレス)を明記して,E-mailにて下記の委員会幹事宛てお申し込み下さい.
申込先:
斎藤隆泰 群馬大学
〒376-8515 群馬県桐生市天神町1-5-1, 7号館4階413室
E-mail: t-saitoh【@】gunma-u.ac.jp
※ 上記アドレスの【@】を半角英数字のアットマーク @ に翻訳して下さい.
TEL: 0277-30-1610