■(一財)電力中央研究所 サステナブルシステム研究本部 構造・耐震工学研究部門


・募集人員

正職員 研究職(任期なし) 1名

・募集件名

電力構造物の自然外力に対する確率論的リスク評価と性能設計に関する技術開発

・研究内容

送電用鉄塔や水力発電設備の健全性を確保、維持し、電力を安定供給していく上で、自然外力すなわち強風や着雪、地震、およびそれらの複合事象に対する破損確率の評価法と、これに基づく性能設計法の構築が課題となっています。これら電力構造物においては、腐食や疲労などに起因する劣化、ならびに保全による性能回復を考慮した強度・耐力(抵抗値)の経時変化、さらには、気候変動や設備環境の変化に伴う、自然外力の経時変化を考慮することも重要です。将来的には、設計から運用保守まで、すべてのライフサイクルにわたり、リスク情報を統一的な性能指標とした確率論的な安全性評価と、アセットマネジメントの高度化が期待されます。
性能設計法とは、「構造物に要求する性能を明示し、その性能を供用期間中に構造物が保持することを客観的に確認する設計法」であり、多様な新しい技術を受け入れる柔軟性・自由度のある設計法といえます。電力流通設備や水力発電設備等について、上記のリスク情報に基づく安全性評価法の構築を進めながら、これを基本に性能設計法の具体化に先行して取り組んでいく予定です。本研究を通じて、新たな技術や評価法の創出を期待するとともに、将来的には他の電力施設への展開など、研究の幅を広げることも視野に入れています。
以上を踏まえ、当所は、今後、戦略的に「リスクベース性能設計・メンテナンス」に関する新たな基盤技術を獲得、発展させていくことを目指します。そのため、構造力学、構造工学、確率論などを基礎として、構造物全般の解析や設計、維持管理、あるいは社会インフラの自然災害対策などに関心のある人材を広く募集します。将来的に自然外力に対する確率論的リスク評価と、それをベースとした性能設計への展開・具体化を主導していくことを期待します。

・専門分野

土木工学、建築、機械工学などを専攻された方
構造、建築、機械、力学全般、実験、解析、確率論などに興味をお持ちの方
電力構造物、社会基盤インフラなどに興味をお持ちの方

・当面の研究課題

送電用鉄塔の構造健全性評価に関する研究
電力構造物の自然災害リスク評価法および性能設計法の構築

・勤務地

千葉県我孫子市我孫子1646

・入所時期

随時

・応募期間

通年採用のため、候補者決定次第、応募受付を終了します

・応募資格

修士課程修了者(新卒のみ)

・応募方法

当研究所採用HPよりエントリーを行ってください
https://mypage.111.i-web.jpn.com/criepi/bosyu/career/search/detail.html?no=54

・選考内容、選考方法等

当研究所採用HP「採用フロー」を参照ください
URL:https://recruit.denken.jp/#requirements

・問い合わせ先

電力中央研究所 総務グループ 採用担当
E-mail:saiyo@criepi.denken.or.jp
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