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環境賞

Outstanding Civil Engineering Achievement Award

2006年(平成17年度) IIグループ

平良港「トゥリバー地区の自然海岸の保全・活用とサンゴ移植による環境創造」

Hirata Port: Preservation and Utilization of the Natural Seashore and Creation of an Environment by Coral Transplanting in the Toriver District

平良港「トゥリバー地区の自然海岸の保全・活用とサンゴ移植による環境創造」

  • 内閣府 沖縄総合事務局 平良港湾事務所,宮古島市 建設部 港湾課
  • Hirara Port Office, Okinawa General Bureau, Okinawa Development Agency; Harbors Division, Department of Construction, Miyakojima City Office
概要
平良港トゥリバー(宮古の方言で「静かな入り江、湾」の意味)地区は、沖縄県のリゾート計画に対応した海洋性レクリエーション拠点を整備するものとして、「平良港コースタルリゾート計画」に基づき、平成5 年に現地着工している。整備にあたっては、既存の水際線と埋立地の間に水路を設けて自然海岸の環境を保全するとともに、水路護岸の構造を自然石(琉球石灰岩)による傾斜式護岸として生物環境への配慮を行っている。また、親水性防波堤・護岸にはサンゴ礁が着生しやすい琉球石灰岩を使用するとともに、沖合いの防波堤建設で消滅するサンゴを親水防波堤の被覆石に移植する実験を行うなど自然環境の保全・創造に勤めている。豊かな自然環境の保全・創造及び住民との共生を基本コンセプトとして、地元中学生等を対象にしたアマモ場観察会や水路の穏やかな海面と自然環境を活用したシーカヤックによる自然体験学習会などを実施しており、自然環境の保全を利用に配慮したプロジェクトとなっている。また、平良港では海水交換機能を有する生物着生促進型の防波堤(環境共生型防波堤)の検討・開発や防波堤整備に伴い消滅するサンゴ礁を岩盤ごと移築する技術の開発・実施にも取り組んでいる。これらの環境の保全・創造への貢献により、本プロジェクトは土木学会環境賞に値するものとして認められた。
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