小樽は、明治時代から鉄道が開通し港湾の整備が進められたことにより商業都市として急速に発展し、「北のウォール街」と呼ばれるほど繁栄しました。現在でも、当時の雰囲気を偲ばせる多数の貴重な歴史的建築物や運河が保存され、多くの観光客で賑わっています。
この発展を支えた小樽港の北防波堤は、「近代港湾の父」と称される廣井勇氏により日本初の本格的なコンクリート製外洋防波堤として明治後半に建設されました。日本海の荒波に耐え、100年の時を経た今でも建設当時の機能をそのまま保ち、港に出入りする船を守り続けています。