わが国最初の本格的な西洋式馬車道「札幌本道」完成の際に移植された赤松の並木道。日本近代道路史と北海道農業開拓史における歴史遺産。 松前港福山波止場は「松前城石垣の再利用材と北海道で最も初期の練積みコンクリートで築造された堤体を有し、近代土木技術への過渡期を物語る遺構」であります。
近代水道として横浜に次いで古い配水池と、日本初のバットレスダムを有する水道施設
旧函館本線神居古潭トンネル群は「北海道官設鉄道として建設され、わが国有数の膨張性岩盤地帯に挑み、逐次路線改良を重ねながら道内幹線鉄道輸送を支えた施設群」であります。 北海道港湾修築の嚆矢的構造物群で最初期の港湾コンクリート。廣井勇設計のコンクリートブロック基礎の船入澗防波堤やコンクリートブロック造乾ドック
根室本線の開通時に建造された鉄道施設遺構群。山裾に沿ったS字曲線の大型築堤、隧道、橋梁からなり、北海道の東西連絡と拓殖に寄与した。 北海道東西連絡の要衝狩勝峠に設置された、スイッチバック方式の信号場跡。築堤、レンガ・石造アーチ橋などが残り往時を語る。 廣井勇の小樽築港の枢要で、日本初の本格的コンクリート防波堤 北海道における現役最古の水力発電所施設。運用開始以降、地域産業の発展に貢献した歴史的構造物。
北海道における水力電力開発黎明期を代表する現役稼働の水力発電施設群。新聞用紙等の国産供給力の質と量の飛躍的向上を支えた。 札幌のまちづくりの礎となった市内最古の石造橋。その歴史と技術を後世に継承すべく、往時の姿で復元した貴重な土木遺産である。 滑り台方式でケーソンを進水させた世界初の施設であり、ケーソン技術の適応範囲を広げ、わが国近代港湾の発展に貢献した 覆蓋付緩速ろ過池(春光台配水場)は、建設当時は日本最北の浄水施設であり、美しい煉瓦積アーチの覆蓋を設けたろ過池は、極寒地の水道施設の礎となった貴重な土木遺産であります。 北海道開発を支えた港湾都市小樽で建設後90年を越える現役の水源。寒冷地での工事技術、階段状溢流路の水流が高く評価される 茨戸川の岡ア式単床ブロック護岸は「岡ア文吉が考案・敷設し、その技術は北海道開発に貢献し、さらには海外にも継承され、国内に普及している連節護岸の礎となる施設」であります。
設置以来大きな改築なく現在まで供用されており、沿岸航行の安全に寄与してきた、地域的愛着の高い灯台。 旧北炭幾春別炭鉱・錦坑の炭鉱施設群は、北海道内現存最古の立坑櫓を含む立坑や坑口等、北海道開拓の原点である石炭産業を土木技術が支えたことを示す貴重な遺構群であります。 新釧路川は「釧路市に甚大な被害を与えた1920(大正9)年洪水を契機に開削され、洪水対策に加え釧路港への土砂流入を防ぎ、地域の発展を支えた施設」であります。 札幌で最初に整備された近代街路で当時の道路設計を今に伝える現存最古の木塊舗装と並木であり札幌を代表する道路景観です。
激浪による稀有の難工事と堤体の移動や改修の歴史を示しながら、港湾と都市を守り続ける初期の重力式ケーソン構造の外洋防波堤である。 天然の岩盤を掘削したケーソン製作専用のドライドック。寒冷地海洋環境下のコンクリートケーソンによる築港技術を確立した。 わが国を代表する捷水路事業によって生み出された親水空間 道内初の吊足場式架設工法の採用と輸入鋼材鈑桁の転用など、経済性と工期短縮を考慮した昭和初期の地方鉄道線建設を伝える橋梁。 日本を代表する大型のバランスト型のタイドアーチ橋 昭和初期の札樽国道開削の歴史を伝える唯一の土木遺産。北海道最初の鋼製プラット型バランスドアーチ橋。 国内有数の農業王国十勝の礎となり、十勝川治水開闢期の歴史を伝える大規模固定堰 海陸の連絡を波飛沫から防護する類例のない設計であり、原型保存に徹した復元と補修で次代へと受け継がれるドーム型有覆防波堤。 1936(昭和11)年から70年間にわたり、札幌市へ電力と水道原水の供給を行ない、札幌市民の生活を支えてきている重要な施設。 千歳川流域の治水と開発を象徴し田園風景に映える円形アーチが地元で愛され移設保存となった戦前の希少なランガーガーダー橋である。 石狩低平湿地を蛇行していた夕張川を直接石狩川へ合流させ、水害常襲地帯を穀倉地帯へ変貌させる礎となったショートカットです。 道内に現存する数少ない戦前の鋼道路橋(4橋)の1つであり、北海道で最初に架設されたソリッドリブ・タイドアーチ橋である。 旧運河橋は、鋼材の節約や軽量化、美観の向上を目標に新技術導入に挑んだ先人の気概を示す北海道で最古、国内でも最初期の全溶接単純鋼鈑桁橋です。 急速濾過、薬品沈殿、機械式調節等の近代設備を導入し、札幌の生活を支えた施設。現在は供用当時の様子を保存し、直接見学できる。 建設時国内で最大規模の水田灌漑貯水池。各種の試験や十分なグラウトを施すことで困難な工事を完成させ、修景にも配慮された施設 十勝川統内新水路は、十勝川流域の洪水被害軽減や統内原野の開発促進に貢献し、泥炭湿地帯の河道掘削及び築堤の施工技術や過程を示す貴重な新水路です。 神居大橋は、景勝地神居古潭に架かる吊橋で、当初の木製補剛トラスの形式を継承しつつ改修され、かつての木橋の姿を今に伝える貴重な土木遺産です。 室蘭港港湾施設群は、東洋一の石炭積出港として我が国の近代化と鉄の街の飛躍的発展に貢献した港湾の歴史と技術を伝える構造物群です。 茂岩橋
中川郡豊頃町 竣工年:1961(昭和36)年 (1970(昭和45)年歩道橋添架) 茂岩橋は、変断面下路式ゲルバートラスの橋梁において国内最長スパンを誇り、左右対称で中央に尖峰が並び立つ、均整の取れた意匠の土木遺産です。 洞爺湖と噴火湾の落差を利用した巧みな発電計画により、戦中から戦後にかけて、北海道の産業発展に貢献した現役利用の発電所です。
過湿泥炭地に土壌改良法を取り入れた鉄道防雪林植栽技術を確立し、宗谷線のみならずその後の道内各路線の安定輸送に寄与した。 岩松ダムは、十勝川本流の豊かな水量を生かした電源開発として初めて建設され、北海道東部地域の産業発展に大きな貢献をしている発電用ダムです。 我国初の地下式発電所で、その巧みな発電計画により北海道の電力供給の中核を担っている昭和初期を代表する電力土木構造物。
弾丸道路は、積雪寒冷地や自動車高速走行のための先駆的な設計基準を導入し、北海道に限らず全国の道路改良の指標となった土木遺産です。 糠平ダムは、当時最高水準の国産大型機械採用や前例のない蒸気養生により、寒地での短期施工を実現した北海道内の電力安定を支える重力式ダムです。 旧茂喜登牛水路橋は、PC技術黎明期に建設した当時国内最大クラスのPC桁であるとともに、約60年間以上北海道の電力安定供給に貢献した水路橋です。
標津橋は、アーチリブにフィーレンディール構造を持つ国内唯一の橋梁形式で、戦後の北海道の土木技術の発展に寄与した土木遺産です。 苫小牧港大規模掘込港湾施設は、漂砂対策に基づく防波堤と長大な水路からなる世界初の掘込式港湾を砂浜と原野に築き、新たな臨海工業地帯の開発を実現した施設です。 金山ダムは、中空重力式構造やフロート式取水塔等先駆的技術を採用、北海道総合開発計画の下、建設された治水・農業・水道・発電用多目的ダムです。
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