1910(明治43)年に架設された、札幌市内に現存する最も古い橋梁で、今日まで100年余の間、市の中心部で人々の東西の往来を支え続けてきました。その歴史は古く、1869(明治2)年用水路として造られた大友掘に丸太橋として架けられたのが最初で、この橋を原点として東西南北の区画割りが行われ、札幌市街の建設が始まりました。1871(明治4)年大友掘改修を機に、木橋に架換えられ創成橋と名付けられ、翌年大友掘は創成橋の名から創成川と改名しました。
1909(明治42)年この木橋が洪水により流失したため、翌1910(明治43)年現在の石造橋が建設されました。この橋は,「石造中詰コンクリートアーチ橋」という特殊な構造形式を有し、これは石造アーチ橋が鋼橋や鉄筋コンクリート橋へ移行する過渡期の形式であると考えられています。2004(平成16)年、創生川アンダーパス連続化工事に伴い、一度解体されましたが、当時として最新技術で設計施工された橋であることを鑑み、「技術を守る」、「形を守る」、「材料を守る」、「その場所を守る」をコンセプトに復元されたものです。