雨竜発電所は、石狩川水系雨竜川の支流に設けられた2つの貯水池から延長約3.5kmの導水路により、天塩川へ放流する出力51,000kWの水力発電所であり、現在でも、道内の重要な電源の一つとして活躍しています。
当時、北海道開発のために低廉で豊富な電力を供給することを目的とし、第2次大戦中の資材不足に悩まされながら、16年の歳月をかけて建設された我国初の地下式発電所です。2つの貯水池は、それぞれ「朱鞠内湖」、「宇津内湖」と呼ばれ、建設当時は東洋一の貯水量を誇り、朱鞠内湖の面積(2,373ha)はダム湖としては現在でも日本一です。
朱鞠内湖一帯は道立自然公園に指定されており、多くの釣り客が訪れるとともに、四季折々の自然風景にも恵まれ、地元幌加内町の重要な観光資源となっています。