聖台ダムは、「丘のまちびえい」を流れる宇莫別川に設けられた水田かんがい用ダム(コンクリート中心コア式ゾーン型フィルダム)です。
当時としては国内最大規模のダムで、欧米から輸入した大型転圧機械による大規模土工や亀裂の多い基礎岩盤へのグラウト施工(岩盤改良)など、最先端の技術を駆使し設計施工が行われました。新技術をより確実にするため、現地で多くの試験が行われ、その取り組みは後に設置された土木試験所の源流のひとつとなりました。戦後は道内のダム建設の手本として注目され、70年以上経った今も原型をほとんど変えずに引継がれています。
2005(平成17)年に「ダム湖百選」に、2006(平成18)年には「疎水百選」に選ばれ、自然地形を利用した放水路は桜並木が覆い、満開の花を映して水が流れる様は絵画のように美しく、地域社会の憩いの場となっています。