北海道庁旧赤レンガ庁舎と札幌駅前通を結ぶ北三条通は、札幌で最初の舗装道路です。1924(大正13)年、道庁初代勅任技師名井九介の指導の下、木塊舗装で施工されました。当時最高技術でありましたが、磨耗しやすく冬は凍上するため、その後木塊上にアスファルト舗装やインターロッキング舗装をかぶせられました。このため現舗装の足下には現存最古の木塊舗装が当時のまま眠っており、そのことはあまり知られていません。
街路樹は北海道最古のもので、当時北海道では入手困難だったイチョウを東京土木事務所から譲り受けたものです。樹齢100年を超え現在でも28本が現存し、札幌を代表する道路景観を形成しています。2014(平成26)年、北三条通は周辺の再開発にともない、都市計画広場として、より市民に親しまれる空間として生まれ変わりました。