小樽市の水道の歴史は古く、1894(明治27)年に計画が立てられ、1914(大正3)年当時最先端の技術を用いて、奥沢ダム(非越流式アースダム)と奥沢浄水場が造られました。道内最古の水道専用ダムですが、提体・導水管・浄水場など主要構造物は当時のままで、約95年経った今も、小樽市の重要な水源として活用されています。
貯水池から溢れた水は、落差21mの階段式溢流路を流れ、水が織りなす独特な水すだれは、快い涼感を誘い、自然とよく調和して、四季折々見事な景観美を形成しています。
1985(昭和60)年「近代水道百選」に選ばれ、毎年6〜11月初旬は、階段式溢流路を望むことができる水管橋まで一般開放され、訪れる市民の目を楽しませてくれます。