公益社団法人土木学会


令和元年度認定
岩松ダム
上川郡新得町 竣工年:1942(昭和17)年
岩松ダムは、十勝川本流の豊かな水量を生かした電源開発として初めて建設され、北海道東部地域の産業発展に大きな貢献をしている発電用ダムです。
 岩松ダムは、ダム高さ37.2mの岩松発電所の発電専用ダムとして、北海道上川郡新得町の十勝川本流に建設されたものです。1939(昭和14 年)着工、1942(昭和17 年)に発電所の運転を開始し、十勝川で最初の水力発電所です。
 当ダムは優秀な技術者により世界的水準の技術を駆使した工事であり、重力式ダムの根幹であるコンクリートの製造について、骨材の状態に応じたセメントなどの配合設計によりコンクリート強度の一定化を図る等、以降建設された国内のコンクリート重力式ダムの先駆的な位置付けとして、ダム技術向上の一助を担ったものです。また、岩松ダムはゲートが7門設置されており、北海道のダムでは川端ダム(北海道企業局)と並び最もゲート数が多い事が特徴です。

現在の岩松ダム

建設時の岩松ダム

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