公益社団法人土木学会


平成17年度認定
チキウ岬灯台
室蘭市 完成年:1920(大正9)年
設置以来大きな改築なく現在まで供用されており、沿岸航行の安全に寄与してきた、地域的愛着の高い灯台。

 北海道の沿岸特に太平洋岸は国内外を結ぶフェリーや貨物船、漁船などが多く行き交い、船舶の安全航行には細心の注意が求められています。
 太平洋に面した地球岬は、地球の丸さを実感できる北海道を代表する景勝地として有名ですが、岬先端の断崖絶壁上に建設されたチキウ岬灯台は、1920(大正9)年より道南の太平洋岸を航行する船舶の道しるべとして活躍してきました。いまも建設当時からの姿を伝える灯台は地域からの愛着も高く、また、高さ10メートルの八角形の塔の上には、現在、光到達距離約44キロメートルと北海道でもっとも遠くまで光が届くランプが設置されており、北の海の交通を支えています。


設置当初(1920)

1970年当時

南から灯台を望む


灯台一般公開

3等小型閃光フレネルレンズ

※画像をクリックすることで拡大してご覧いただけます。

用語解説
フレネルレンズ
通常のレンズを同心円状に切り、厚みを減らしたレンズ。断面はのこぎり状になっている。フランスの科学者ジャン・フレネルによって発明された。

北海道選奨土木遺産カード : No.11 チキウ岬灯台

選奨土木遺産マップ