第95代 土木学会会長
石井 弓夫
土木学会では、このたび社会に対する土木技術者の責務として、社会基盤整備のあり方・重要性、国際社会における我国の貢献、地球環境・地域環境保全に対する土木技術者の役割、あるいは公共事業をめぐる社会問題など土木を取り巻く広範な問題をタイムリーに取り上げ、それらに関する土木技術者はもとより多彩な方々の見解・見識を『論説』として、広く社会に発信することにしました。『論説』は、原則として毎月ホームページと土木学会誌に掲載され、土木学会会員のみならず広く一般社会に、土木に関わる多様な考え・判断を紹介し、また、議論を重ねる契機とすることを目的としています。
『論説』は署名記事とし、このたび設置された論説委員会で審議して掲載しますが、文責は執筆者にあります。論説委員会は、その内容が多くの会員の良識を代表する重要な意見と認め掲載するものです。論説に対する異論反論は大いに歓迎するところであり、建設的な議論を通じて、社会基盤整備や地球環境保全などに関するより高い水準の共通認識が得られるとともに、土木技術者のみならず社会の適切な判断と行動につながり、豊かで安全・安心な社会の持続的発展に寄与できることを期待しています。
2007年6月